「百花繚乱」夜空に華麗に咲く花火を撮ろう!

写真の決め手は構図

日常生活のなかで、花火以外にも写真におさめたい風景はたくさんありますよね。そんなちょっとした風景や人物の撮り方についても簡単に触れておきます。風景撮影において重要なのが構図。写真は四角く区切られた範囲のなかでしか記録することができません。広い風景のなかから一部を選び出しひとつの画面にまとめる、このバランスが写真の善し悪しを決めます。風景写真を撮るにあたっては対象物じっと見つめて観察することからスタートしましょう。

例えば山を撮る場合、山そのものもですが、山の奥に広がる空や雲も写真の大切な構成要素。少し視線を変えるだけで風景は随分違ってきます。できあがりをイメージしながら、近づいたり離れたり、どんどん動いていろいろな角度からファインダーをのぞいてみましょう。

人物撮影にはフォーカスロックが有効

人物撮影の基本は、ピントを顔にあわせること。顔が画面の中央にこない場合は、まず顔や目が画面の中央に来るようにして、シャッターボタンを半押しに。ピントがあったら半押し状態のままカメラをずらして構図を決め、シャッターボタンを押します。ちなみに、これはフォーカスロックと呼ばれ、建物と人物をいっしょに撮るときにも応用できます。この場合、メインの被写体である人物を中心にしてシャッターを半押しします。その状態で構図を変えて撮影すると、人物にピントがあったまま思いどおりの構図で撮影ができるのです。

さて、もう一つ人物をきれいに撮るテクニックとして、背景をぼかすという方法があります。背景がきれいにぼけると人物の輪郭がくっきり際だち、グラビアのような写真に。ピントが合う範囲やぼける範囲はカメラからの距離で決まります。人物とぼかしたい背景はなるべく距離がはなれていなければなりません。絞りも重要で、絞り優先モードなどで絞りの数値を小さくすると背景はぼけやすくなります。

カメラのいろんな機能を活用しましょう

撮影に慣れたら、ホワイトバランスなどの設定を変えて雰囲気ある写真にチャレンジ。この設定が適切でないと画像全体の色合いがおかしくなってしまうことがあります。通常はオートに設定で問題ありませんが、状況によって他のモードと使い分けるのがベスト。

また、あえてホワイトバランスの設定を変えて、通常とは違ったイメージで撮るというテクニックもあります。夕日などの赤みを強調したいときなどは、曇天モードなどに変えて撮影してみてもよいかもしれません。モードひとつで随分雰囲気の違う写真となります。いろいろ試してみると面白い写真がとれますよ。

講師:軽部秀一
神奈川県出身。写真専門学校を卒業後、photo プロダクション入社。撮影テクニックを広告制作の現場で学ぶ。さまざまな広告媒体の撮影を手掛け独立。現在に至る。

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