長瀞の清流に大自然の涼を感じる

街から1~2時間で自然あふれる涼スポットへ

関東でも有数の観光地となった長瀞は身近に大自然が楽しめる夏のおすすめスポットです。寄居で東武東上線から秩父鉄道に乗り換え、20分弱で長瀞駅へ。赤い屋根が特徴のレトロな駅舎は、第1回関東の駅百選にも選ばれました。車でも、関越自動車道の花園ICから約40分です。
コンクリートジャングルの市街地とは異なり、緑と水があふれているせいか、長瀞に降り立つと、いくぶん涼しく感じられます。車でお出かけの場合は、駅周辺に「1日500円」の駐車場が多数あるので、朝早く出かけて、長瀞を散策して過ごすと充実の一日となることでしょう。
にぎやかな岩畳通りを歩き、数分で川べりに到着しますが、川沿いに続いているのが国の名勝・岩畳。岩畳は、天然記念物にも指定され、多くの人が観光に訪れますが、景観を楽しむばかりでなく、実際に岩畳の上を川沿いに歩き、清流の涼しさと景観の見事さを楽しむことができるのです。
暑いからといって、クーラーの効いた部屋でだらだらと過ごすお子さんの姿をみて、子どもらしくないと眉をひそめるお父さん、お母さんは、ぜひお子さんを長瀞に連れていかれてはどうでしょう。お子さんも、きっと目をきらきらと輝かせるはずです。

清流の水辺遊びに大人も子どもも大満足

長瀞の魅力は、大人も子どもも楽しめる観光資源の豊かさ。情緒豊かな街並みと自然の景観は、大人のオフにもってこい。岩畳通りでは、割り箸に刺したキュウリやナスが店頭で氷で冷やされており、散策のお伴にぴったりです。この他、射的や昭和の懐かしいおもちゃ、駄菓子などを扱う店も多く、どこか懐かしい気持ちになれます。
お子さんは、川べりの水遊びだけでアウトドアを満喫できるでしょうが、この他にも、お子さんの大好きな恐竜の化石などを展示した「地球の窓」長瀞ならではの県立自然の博物館もすぐ近くです。さらに、ロープウェイあり、SLパレオエクスプレスありと、長瀞駅からさらに足を伸ばして、欲張りにレジャーを楽しめるというわけ。
清流の源流水という水の良さを活かした、そばなどの食べ物や地酒、自然が育んだとろろなどの食材もおすすめです。

一度はチャレンジしたい名物の川下り

一日のクライマックスは川下り。
川下りは、「親鼻橋」、「岩畳」、「高砂橋」の合計3カ所の舟着き場があり、「親鼻橋」→「岩畳」、「岩畳」→「高砂橋」という2つの半分コースと、「親鼻橋」→「高砂橋」というフルコース、という3つのコースがあります。舟着き場間は、送迎バスで結ばれているので、「川を下った後は、どうやって戻ればいい?」と心配する必要はありません。移動時間と川下りの時間を合わせて半分コースが約40分となっています。
ちなみに、川下りの際は、水に濡れる覚悟は必要。写真の女の子、みいちゃんは、難所・小滝の瀬で水をかぶってしまい、びしょ濡れに。車に戻って、着替えるはめになりました。

阿左美冷蔵は、天然水の蔵元。北高野沢の清らかな源流水を貯水池に貯め、真冬の冷気で自然に凍らせるそうです。その製法は平安時代から続く伝統的なもので、水自体の天然の甘みが感じられるまろやかさが特徴。宝登山道店は長瀞駅から徒歩3分。鳥居をくぐって山道を少し登ったところにあります。ぜひ、味わってみてください。

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