自分でできる簡単お手入れ

網戸の張り替え

どんな状態が、網戸の張り替え時期といえますか?

網戸は、年中風雨にさらされ、強烈な日光に痛めつけられることで、張ってある網が老朽化で破れたり、戸車がほこりなどで動かなくなったり、またサッシ枠との間にすき間ができたりと、経年の劣化でいろいろな不具合が生じてきます。
穴やへこみなど、網が大きく破損したり汚れがひどい状態が、網戸の張り替え時といえます。例えば、陽あたりのいい南側の網戸、開閉頻度が高い場所や掃き出し部分の網戸は、2年ごとの張り替えが必要になることも。手入れや場所によって異なります。その他の箇所も、4~5年ほどでゆるみが出てくるので、年に一度、大掃除の際にでもチェックするようにしましょう。

川越営業所 蓮見 章徳
近藤リフレサービス
リフォーム
営業グループ
本社営業チーム
粟飯原 美明

張り替えるほどではない小さい穴、ちょっとした筋切れなどの場合、どうしたらよいですか?

数ミリ程度の小さな穴の場合は、網戸の表裏の穴の周囲を清掃したうえで、用意したビニールテープを穴の両面から貼ります。ビニールテープの幅以上の少し大きな穴の場合、同様に穴の周囲を清掃したうえで、DIYショップやホームセンターなどで「網戸補修シート」を購入すると良いでしょう。これは穴のある一部分を補修するためのシートで、穴の両面から同じ位置に貼って、両方のシートが良く付くように圧着させるだけで、簡単に網戸の補修ができるものです。

また筋が切れたり、はずれたりしやすい枠際の補修には、「まわり用補修シート」などがありますが、この場合は、補修シートのサイズを確認して購入しましょう。

張り替える際のポイント、注意点など教えてください。

まずは張り替える網戸から、網戸のネットを押さえているゴム(ビート)を、カッターで少し切り取ってDIYショップなどに持参しましょう。太さが4種類ほどあるので、同じ太さのゴムを購入します。張り替えの手順は、左記で説明しますが、まずは網戸を窓枠から取り外し、庭やベランダなどの広い場所に設置します。
古い押さえゴムを釘やカッターなどを使って端から外します。古い網も外したところで、溝の汚れを使い古しの歯ブラシ等で掃除します。網を張る際には、戸枠を平らなところに置き、網の線と枠の線が平行になるように合わせ、枠と網をしっかり洗濯ばさみなどで固定することがポイント。ここでしっかり固定していないと、張り終える頃にたるみが残ってしまう箇所が出てきてしまいます。

ちなみに網の色にはブラックやグレー、ブルーやグリーンなどの色がありますが、編み目の色が気にならず、内からの見通しの良さ、外観との相性で現在の主流はブラックです。

張り替えた後、より長持ちさせるためのポイントを教えてください。

常に汚れの状態に気をつけ、こまめに掃除をすることです。こんな簡単なことで網戸は長持ちするので、日頃のお手入れを心がけてください。

また網戸は、虫の進入だけでなく、多少のゴミやホコリも防ぎます。それだけに汚れも早く掃除をしないと風通しも悪くなるので、網戸を外して掃除することも必要です。もちろん、2階の窓など外すのが難しい箇所もあります。その場合は、スポンジを網戸の裏側に当て、その部分に掃除機のブラシ吸い口を当ててほこりやゴミを吸い取ります。ほこりがざっと吸い取れたら、洗剤を含ませたスポンジで網全体をこすり、2~3分放置します。その後、水だけを含ませたスポンジをやや硬めにしぼって、網の表裏にあてて洗剤をこすり取るようにふき取ります。
清掃の際、網を強く押さえすぎると、ゆるんだり外れたりすることがあるので注意。せっかく張り替えた網が台無しです。
張り替えや掃除により、風通しが良くなった網戸で、この夏も爽やかに乗り切りましょう。

網戸の掃除

軽く雑巾などで水ぶきする場合、片側から力をかけて拭くと網がはずれたり、ゆるんだりするので、両側から網戸を挟むようにして力を均等にして拭きましょう 。

外れ止め機能

網戸上部に付いている、サッシから網戸が外れないための外れ止めは、ビス調整で、下げて外し、上げて取り付けます。網戸本体に張られているシールなどを確認して、注意して取り外してください 。

自分でできる網戸の張り替え

業者に頼みがちな張り替えですが、2枚で2000~4000円と費用がかかります。自分で補修することで住まいに対して、より愛着もわいてきます。ぜひこの機会に、自分でもできる網戸の補修をしてみましょう。

[1] 用意するもの

●カッター・クリップ:8個(以上)●専用ローラー:約300円●網:1枚あたり約300円・固定用ゴム(ビート):1枚あたり約200円(既存使用の場合は不要)

[2] 網戸から網を外す

固定用ゴム(ビート)のジョイント部分を探し、そこから老朽化したゴムを、カッターや釘などを使って外して網を取る

[3] 清掃後、網を張る

ゴム溝を清掃後、枠と網の線が平行になるよう合わせ、クリップで各辺を固定。この時、強く張りすぎると網目が予想以上に溝に入り、目が広がるので注意

[4] 網をゴムで固定する

クリップで固定した状態の網の上から、溝にゴムを押し込む。1-2cm押し込んだ後は、片手でゴムを引っ張りながらローラーを前後させ、転がしながら固定する

[5] 余分なゴム、網をカット

ゴムを押し込んだスタート地点まで戻ったら、ゴムと、余分な網もカット。カッターを軽く寝かせるとカットしやすい

[6] 張り替え完了

これで完成。所要時間も10分ほどで、時間も費用も抑えられるうえ、我が家への愛着もより一層、深まります