清水さん宅

使い勝手へのこだわりが際立つ、店舗併用の住まい

福生駅にほど近い住宅地の一角にある清水園商店は、明治20年創業という老舗の銘茶&米穀店。当時はメイン通りだったという前の通りには、清水園商店のほか、昔ながらのお店がいくつも並ぶ。以前のお宅は、店と倉庫、母屋が敷地内に別々に立っていたため、何かと不便を感じていたとか。そこで、建て替えを決意された清水様ご夫妻。お二人だけできりもりされていることもあって、特に奥様の妙子さんは「家事をしながら店番もできる家」を目指したそうです。できあがった新居は、1階に店舗とリビングダイニングを設けた店舗併用のお住まいでした。

店舗と住まいとの、程よい距離への工夫

清水園では、いまも米や豆類、粉類を量り売りしてます。ご主人の豊さんは「一人暮らしのお年寄りの方などの、『少量でいいのよ』という声にもこたえてさしあげたいですからね」と、お客様の細かなニーズにこたえるだけでなく、お豆や粉の丁寧な説明も忘れません。また、この新居をいちばん喜んだのが、奥様。「住まいの方から店に向かって、造り付けの机をつくってもらいました。小窓から店の様子が見えるようになっているんです」。帳面つけなどの事務仕事をしながら店番することもしばしばで、「何より時間がムダなく有効に使えることが嬉しい」とおっしゃいます。

どこにいても気持ちいい、敷地を活かしたプラン

実は清水様邸、間口から奥へ行くほどに広がる台形の敷地の上に建っています。その敷地をうまく活かし、南側の店舗や玄関より、奥にあるLDKを敷地いっぱいまで張り出すことで採光を確保。「動線はもちろん、収納力やデザインにこだわった」という、奥様の好きな黄色で統一されたキッチンも、明るく気持ちのいい空間です。また1階LDKと2階リビングが吹き抜けでつながっていて、「どこにいても互いの声が届く」とお二人もお喜びのご様子です。

使いやすさ+収納力に加え、我が家は楽しく

店番以外ほとんどの時間を過ごすという1階LDKは、海外旅行に出かける機会の多い奥様が、中でもお好きな南仏の明るく爽やかなイエローでコーディネート。玄関から続きのパイン材の腰壁が、空間を引き締めます。またトイレには、個性的な鳥をデザインした壁紙を用いるといったこだわりはもちろん、随所に備えられた多彩な収納スペース、使い勝手のいい空間プランなど、お二人とも大満足の我が家づくりだったようです。


DATA
お引き渡し / 平成14年6月4日
店名 / 清水園商店
住所 / 東京都福生市福生1113-1
電話 / 042-551-0443店
営業時間 / 9:00-20:00
(日曜はお休みの場合があります)
ホームページ / http://ochakome.hp.infoseek.co.jp
設計・施工 / 近藤建設

我が家とKONDOグループ
「スタッフ一人ひとりが本当に熱心で、私達がのぞんでいることを、いち早くキャッチしてくれました。家づくりは、一生に一度のこと。そんな気持ちにしっかり応えてくれる『安心感』が何より嬉しかったですね」清水豊さん談