天体望遠鏡のある「和」の空間

福田さんのお宅は、和弘さんご夫婦と二人のお子さん、そしてお婆ちゃまの5人家族。「いつかは…」と考えていた我が家の建て替えについて、和弘さんの希望は二つ。ひとつは、「建て替えるなら、やはりぬくもりの感じられる木の家に」というこだわり、そしてもうひとつは、「趣味である天体観測を思い切り楽しめる、天体観測ドーム付きの家にできたらなあ」というもの。しかし、木の家の屋根にドームを乗せるなど、強度上無理だろうというあきらめの気持ちも半分で、具体的なプランとはなっていませんでした。

小学生以来の夢、天体望遠鏡ドームのある家が実現!

和弘さんが天体観測に興味をもったのは、小学生の頃。多くの天文ファンがそうであるように、小さな屈折望遠鏡で星空を眺めながら、「いつかは本格的な反射式望遠鏡で!」というのが夢だったそうです。しかし、望遠鏡で星を眺めていたのも高校生まで。これまで、天体観測をまた始めようかと、ドーム付きの家をいくつかの建設会社に問い合わせたことはあるそうですが、天体望遠鏡のドームを屋根に乗せられる木造の家は、「無理です」と言われたのだとか。
卒業して、高校の天体望遠鏡から離れてからは、半ばあきらめもあって、漠然とした憧れへと変わっていったのでした。
ところが、近藤建設のモデルハウスを訪れた福田さんは、家の構造をみて、「この家なら、ドームを乗せられるはず!」と直感、相談してみることに。近藤建設でも、ドーム付きの家を建てたことはなかったのですが、計算上問題がないこと、そして、福田さんのご希望をかなえたいとの思いから、「やってみましょう!」ということになったのです。
「自分の夢、ということもありますが、子どもたちが星に興味をもつのはいいことだという親としての思いもありました」(和弘さん)

「ふだんから人が集まる家にしたかった」

福田さんご夫妻に、ドームのほかに、こだわったポイントをうかがってみると、「どこが、というのは特にないですね」との答えが。福田さんは、ライフスタイルや価値観について回答し、そこから理想の住まいを導き出す「住まいの羅針盤」を利用されたのですが、「アイランド式のリビングも、リビングインの吹き抜け状の階段もそうなのですが、開放的でくつろげる家が理想だったんです。提案してもらった図面を見たとき、まさにイメージそのままだったんです」と口を合わせておっしゃいました。
福田さんのお宅は、お母さん仲間や子どもたちの友達がいつも訪れ、楽しい時間を過ごしているとのこと。奥様は、ふだんから人が集まってくるような、楽しい家にしたかったのだそうです。「今の家に、あえて問題を挙げるとするなら?」と質問すると、「くつろぎすぎていることかしら(笑)」
まさに、大満足の我が家です。


所在地/比企郡ときがわ町
完成/2006年12月
設計・施工/近藤建設

「近藤建設でも、ドーム付きの木造の家を実際に建てたことがなかったので、計算上問題ないとはいっても不安に思う気持ちもありました。しかし、ぜひ、福田様の夢をかなえて差し上げたかったので、無事完成したときは、福田様の笑顔を見て、本当によかったと思いました。これからも、お客様の夢をカタチにするお手伝いをしていきたいです」