趣味の達人 絵手紙 星野和子さん


知人からもらった絵手紙をみて 「これだ!」と思ったのが始まり

 星野さんの趣味は絵手紙。
 毎日、午前中の3時間、字の練習をしたり、絵手紙に取り組むのが日課になっているそうです。最近では、ハガキなら1枚15分くらいだそうですが、最初の頃は1時間くらいかかっていたとのこと。障子紙1本分、だーっと絵手紙を書いて練習していた頃もあったと、星野さんはおっしゃっていました。
 絵手紙を始めてからというもの、知り合いの方に絵手紙を送り、すっかり筆マメになったという星野さん。切手代だけで、月に2縲鰀3万円!
しかし、送られた人はうれしいでしょうし、絵手紙を通じてそれだけ多くの方と交流し、親睦を深められることを思えば、1通50円の切手代は決して高くはないかもしれません。

人肌のぬくもりが伝わってくる絵もさることながら、心が温まる文章。感じたことを率直に文章にするのは難しいこと。beside編集部も作品に引き込まれてしまいました。

ご自宅で教室を開いておられるほか、熊谷のカルチャースクールで講座をもって早3年になります。評判は上々で、生徒さんの数も順調に増え、現在はご自宅で2クラス、カルチャースクールで3クラスを教えておられるのだそうです。
 そんな星野さんが絵手紙と出会ったのは、12年前。知人からもらった絵手紙を見て、「これだ!」と思われたのだとか。
「私は学生の頃から字が下手で、劣等感をもっていたんです。だから、絵手紙を見て、これならできる、自分にぴったりだと思ったわけです」(星野さん)
 まず、地元のボランティア活動に参加し、老人ホームなどに絵手紙の作品を書いて贈る、といったことを始められました。
「ただ、ボランティアで、きちんとした指導者がいたわけではなかったので、よくわかりませんでした。そこで、絵手紙協会の指導者養成講座に通うことにしたんです」(星野さん)

上/その場で絵手紙を描いていただいた夏みかんは、デザイナーの実家の庭で獲れたもの。
心温まる作品に、即、仕上げていただいて、贈ったbeside編集部もうれしさひとしおでした。
下/集中して絵手紙を書く星野さん。「最初のうちは、ずいぶん時間がかかったけれど、今はハガキ1枚なら15分くらい」だそうです。

上/壁には星野さんの作品が多数。文化の香りただよう素敵な空間です。
下/ご自宅の2階が星野さんのリビング兼絵手紙教室。外からは木の看板も見えます。

夢は、「教室の生徒さんとともに アリーナで展覧会をやること」

 例えば、絵手紙では、筆のてっぺんを持って絵や文字を書くのが基本。ボランティアの先輩に理由を聞いても、納得のいく回答がもらえなかったそうです。「本格的に勉強を始めて、先生から、その理由が集中して線を引くためだと教わりました。我流ではなく、しっかりした指導者について基本を学ぶことが大切なのでしょうね」(星野さん)

壁には、絵手紙が展示できるよう展示棚が。近藤建設が提案し、お造りしたものですが、活用し、喜んでいただけて、私たちもうれしい限りです。

当初、絵手紙を気軽に考えていた星野さんですが、いざ始めると、非常に難しく、奥の深い世界でした。それゆえ、一気にのめり込んでいくことになったのだそうです。
「例えば、絵手紙は、絵だけでなく、そこに添える文章など、書も学ぶ必要が出てきます。今なお、私自身勉強中」(星野さん)
 昨年、桶川駅で生徒さんとともに作品の展覧会を行ったという星野さん。これが好評で、今年も、8月1日縲鰀18日の期間、展覧会を行うとのことで、現在準備中。
「桶川のさいたま文学館には、広いイベントスペースが併設されているんですが、いつかは、生徒さんたちとみんなで、そこで展覧会をやりたいですね」(星野さん)
 星野さんのもう一つの趣味はゴルフ。先日、ホールインワンも記録したのだとか(!)。
 絵手紙仲間で集まって、ゴルフをやったこともあるそうで、絵手紙を通じて交流の輪がどんどん広がっていると、星野さんも楽しそうでした。
 温かい人柄が印象的な星野さん。これからも人柄の伝わるすばらしい作品を創り続けてください。


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