埼玉の「湧水」の恵み

埼玉の水を探しに行こう!

健康に、ダイエットにと、コンビニやスーパーでも大人気の外国産ミネラルウォーター。でも、ちょっと待ってください。
起伏に富んだ山々と豊かな森林資源に恵まれた日本列島には、水源・名水がいっぱい。インターネットを利用した通販でも、知る人ぞ知るおいしい水が人気です。
今回は、ミネラルウォーターの知識を深めながら、湧き水を求めて、埼玉の水の里を訪ねてみることにしました。

ミネラルウォーターとナチュラルウォーターはどう違う?

ここ数年、家庭にもすっかり定着してきたミネラルウォーター。しかし店頭には、天然水、ナチュラルウォーターなど、さまざまな表示が並び、その違いについてはよく知らないのが、実情ではないでしょうか。
農林水産省の「ミネラルウォーターの品質表示ガイドライン」によれば、

ナチュラルウォーター 特定の水源から採取された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・科学的処理をしないもののこと。
ナチュラルミネラルウォーター 「ナチュラルウォーター」にミネラル分が天然の状態でとけ込んでいるもの。
ミネラルウォーター 「ナチュラルミネラルウォーター」を原水に、ミネラル分の調整を人為的に行ったり、複数の原水をブレンドしたり、ミネラル分を調整したもの。

というのだそうです。つまり、スーパーやコンビニの店頭には、湧き水を加熱殺菌処理したものと、人工的にミネラル分を添加しているものが混在している訳です。ちなみに、商品での「天然(水)」「自然(水)」は、ナチュラルウォーター及びナチュラルミネラルウォーターのみに表示するよう指導されているのだそうです。つまり、名水の里でのくみ水は、ナチュラルウォーター(ナチュラルミネラルウォーター)。飲用や炊飯に用いる場合には、いったん沸騰させてから冷まして使います。また、地域の直販所などでは、加熱・殺菌処理などを施してボトル詰めなどをしたものを販売していることが多いようです。

軟水と硬水、健康や美容への効用は?

最近人気のダイエットウォーターといわれるものは、硬度1000以上の「超硬水」といわれるもの。
水の硬度とは、水1Lに含まれるカルシウムとマグネシウムの合計(mg)をさし、硬度0から100以下を軟水、101~300を中軟水、301以上を硬水といいます。日本のミネラルウォーターのほとんどは硬度100以下の軟水。これに対し超硬水のダイエットウォーターは、ミネラル分が多いため、栄養が不足しがちなダイエット中にはミネラルを補完するといわれますが、一方で下剤成分であるマグネシウムを含んでいるので、うすい下剤としての役割もあり、栄養分を排出してしまう可能性もあるので、飲み過ぎには注意が必要。またミネラル分独特の苦みやクセがあり、飲みやすさの点では、日本人に飲み慣れた軟水に軍配があがります。

飲用では、1日に1.2L以上の水を摂取することが理想的。国産水など軟水をベースに、用途や体調にあわせて硬水や超硬水を組み合せるようにしたいものです。

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