「百花繚乱」夜空に華麗に咲く花火を撮ろう!

夜景の撮影で知っておきたいこと

花火の前に夜景の撮影について少しお話しします。意外と思われるかもしれませんが、夜景を美しく撮るためのポイントはフラッシュを発光させないこと。つまり、カメラの撮影モードはフラッシュの発光禁止の夜景用モードにしておくのです。フラッシュを発光させないぶんシャッタースピードが遅くなるので必ず三脚を使用します。三脚がない場合は、ベンチなどでカメラを固定するとよいでしょう。角度を変えたい場合は、ハンカチなどをカメラの下に敷いて調整します。

なお、夜景モードにしてもフラッシュ発光禁止とならないものや夜景モードがない場合は、自分でフラッシュを発光禁止に。これで撮影してみて、暗すぎるときは、ISO(カメラの撮影感度)を800くらいに設定してみましょう。

さあ、花火大会で撮影してみましょう

それでは、お待ちかねの花火の撮影についてお話ししましょう。まず大切なのは、場所選び。花火がよく見える場所であることはもちろん、ほかの観客の迷惑にならないよう配慮する必要があります。目安としては、カメラと花火との間にビルなどがなく、塀や木を背にする場所がよいでしょう。撮影の基本は、カメラを三脚に固定するまでは夜景の場合と同じ。
カメラを固定したら、花火が打ち上がる位置ををおおよそつかみます。そして、あらかじめその位置にピントを合わせカメラを固定します。シャッターを押すときは、ファインダーをのぞきながらでなく、直接花火を見ている状態で。ファインダーをのぞきながらだとシャッターを押すのが遅くなるのが理由です。それでもベストなタイミングは花火によって異なるので、いろいろ試してみましょう。

ディスプレイで撮った写真を確認できるのもデジカメのよいところ。思い通りの写真が撮れているかどうか、チェックしながら撮るのもよいですね。

背景にバリエーションをもたせましょう

花火そのものの撮影に慣れたら、人物や露店の賑わいなど、周囲の雰囲気もファインダーにおさめましょう。とくに水辺の花火大会では、空に打ち上がる花火と水面に映る花火が入るように工夫すると、とてもすてきな写真が撮れます。

なお、人物を入れての記念撮影の場合、フラッシュの発光する夜景モードに設定します。この場合もフラッシュは発光しますが、シャッタースピードは遅いので三脚を用います。また、ブレを防ぐため、写る人もなるべく動かないようにしてもらいましょう。

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