<女郎うなぎ> 秘伝の甘めのたれがたっぷりかかったうなぎ料理

女郎うなぎをいただくことのできる割烹旅館福助は、忠七めしの割烹旅館二葉のお隣。まずは、どちらかをいただくということで足を運んでみて、その時の気分などで行き先を決めるというのも手。

先代の善兵衛氏と花魁(おいらん)との縁とは?

「吉原の花魁がわけあって、当家に引き取られ」。
率直なところ、当時の福助の主・善兵衛が、花魁を気に入って身請けしたのだと思いました。しかし、「善兵衛の親友が、花魁を気に入った」のが真相なのだとか。
その親友は、身請けして小川町まで連れ帰ったものの、すでに妻がいて思うにまかせず、善兵衛に相談した結果、善兵衛が引き取ることになったそうです。
たしかに旅籠(旅館)ならば、使用人は住み込みも可能です。また、花魁を身請けしたと公にするのも主とそういう間柄ならはばかれたことでしょう。

たれはもちろん、うなぎにもこだわり

店内の生け簀に放たれた、生きたうなぎをその場で水揚げし、さばくというのが福助の流儀とのこと。自慢の秘伝のたれは、旅館当主である田中善次郎さん以外には製法を知る人がいないそうです。まさに、秘伝中の秘伝ですね。