”頭のいい子”が育つ家ってどんな家?

「集中できる勉強部屋を!」は間違い!?

お子さんの学力がぐんぐん伸びる家ってどんな家だと思いますか?
「頭のいい子の部屋」といえば、多くの人が、立派な勉強机と本棚のある個室の子供部屋と、そこで集中して勉強するお子さんの姿を想像されるのではないでしょうか。ところが。最近読んだ本によれば、「できる子は、子供部屋では勉強しない」のだとか。いわれてみれば、これまで意識していなかったものの、なるほどそうかもしれないな、と妙に納得してしまいました。
かつて私は、塾講師・家庭教師を生業としていました。裕福な家庭の子、そうではない子、さまざまでしたが、自分の部屋に籠もってしまう子は、概して成績がよくなかったように思います。家庭教師先で夕食を ごちそうになるのですが、家族との会話が盛んな子は、成績が伸びます。親に、「うるさいな!」というような子は頭のよさを感じることはあっても、なかなか伸びません。「頭のいい子」を育てるには、集中力以上に大切なことがあるのです。

頭のいい子は家族の団らんの中で育つ

私事で恐縮ですが、思い返せば、私も2階の和室に勉強机をあてがわれておりました。ただ、隣の部屋とふすまで仕切ってあるだけで、ベランダの布団を取り込みに母が部屋を横切ったり、また、姉が友達を連れてきたりしたので、「自分の勉強部屋」という意識はまったくなく、立派な「自分の部屋」を与えられている友達をうらやましく思っていました。しかし、改めて、「できる子は勉強部屋では勉強しない」と言われると、「たしかにそうだった」と納得させられます。子供の頃は、他の子を「いいなあ…」と思っていた私が、大人になってからは「幸せな子供時代だった」と思えます。そして見落としていた事実として、「たしかに、勉強机で勉強などしなかった」ことに気づかされるのです。
小学1年のとき、学校から帰ると、台所横の居間で、計算と漢字のドリルを1日15分。「お母さん、できたよ」というと母はほめてくれました。それがうれしくて、毎日そうやって勉強する習慣がつきました。また、3・4年生になると、図書室から本を借りてきて、「お母さん、知ってる?」と、「へぇ~!」と思った知識を母に投げかける。すると、母がやはり褒めてくれる。そういうやりとりを通じて、学力を身につけていったのだな、ということに気づかされるのです。
特に冬などは、寒々とした部屋に一人籠もって勉強するのは、気が進まないもの。中高生になってからも、勉強は居間のこたつでぬくぬくとやっていました。
最近では、ゲームや漫画など、子供部屋には面白いものがたくさんあります。「引きこもり」が社会問題にもなっていますが、「勉強に集中する」というお題目で、子供を個室に押し込めていたのでは「頭のいい子」は育たないのでしょう。
家族が楽しくコミュニケーションできる家こそ、「頭のいい子」が育つ家。KONDOグループなら、そんな家づくりの相談に、親身になって応えてくれると思います。

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