手打ち麺 ザ・うどん 大(ビッグ)

静かな和みの空間で、お客様を迎える

昔の農家風佇まいがあったかい印象のうどん店、『手打麺 ザ・うどん 大(ビッグ)』。どっしりと構えた外観は、"親しみやすさ"を意識して設けたという越屋根。屋内にこもった温かい空気を屋外に排出させる効果もある越屋根は、屋根に突き出した出窓のようなもので、どこか懐かしい雰囲気です。

お店のそばを通っている富士見川越有料道路を車で走行していても黒と白のコントラストの店舗外観がひときわ目をひきます。そんな店舗のプランには、高橋康行店長、店舗スタッフと共に抱く「お客様にとって親しみやすいお店でありたい」といった思いが込められています。そんな気持ちが伝わってか2004年5月末以来、地元で評判をよんでいるようです。

食への安心感と、楽しい演出

店内に一歩、足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのが、高い天井の開放感です。やわらかいクリーム色の塗り壁に木製の梁がマッチした吹き抜けは、高さ5m以上の気持ちいい空間。「畳の席より気持ちがいいかもしれません」と、吹き抜けの下に配置したカウンター席を、お店の自慢とおっしゃいます。

またお客様に安心してお食事をしてもらうため、麺打ちする高橋店長の姿や厨房での調理風景が見えるよう演出。店長が心を込めて打つコシのあるうどんは、大人から子どもまで地元のみんなに好評です。

細部にセンスを生かした食空間づくり

店内は、靴を脱いでくつろげる畳敷きの席と厨房が、中央のカウンター席を囲むレイアウト。中央のカウンター席で食事をするお客さんや、そこを行き来するスタッフの動きを考慮して、周囲をぐるり囲む通路には、5cm広げる、広げない、の絶妙な幅にまでこだわったといいます。また全体にナチュラルな色合いの空間に、アクセントとして設けた黒い格子戸や、随所に施された黒い四角のモチーフは、吹き抜けの開放感のなか、空間全体を引き締めるプラスの効果も生んでいます。

いつでも気軽に来たくなるお店に

今回のプランニングで一番こだわったのは、味はもとより、いかに気持ちよく味わってもらえる空間づくりをするか、ということだったと言います。「地元の人に、普段着で気軽に来てもらえるお店でありたい。そのため妥協できない店舗づくりでしたが、設計担当者にリードしてもらいながらのプランニングで、スムーズに不安なく進めることができました」と、喜びの表情でお店づくりを振り返ります。お店の随所にお客様へ、働くスタッフからのあたたかい心配りを感じる、気持ちのよいうどん店です。


店名 / 手打麺 ザ・うどん 大(ビッグ)
所在地 / 川越市今泉
営業時間 / 11:00~22:00
問い合わせ / 049-251-7605
お引き渡し / 平成16年5月
設計・施工 / 近藤建設

お店とKONDOグループ
「建築の素人である私たちの要望に、プロとして的確なアドバイスをしていただきました。少しずつ私たちらしさを加えながらの毎日ですが、スタッフはもちろん、たくさんのお客様に喜んでもらえるお店に心から大満足しています」高橋康行店長