今朝のサイクリングの途中、田んぼの稲がだいぶ黄色く色づき、
穂先が重そうに頭を垂れているのが目に入りました。
厳しい暑さはまだ続いていますが、
自然の姿は少しずつ夏から秋へと季節の変化を教えてくれているように感じます。


昨日の義母の新盆法要の折、
ご導師がお話しくださった道元禅師の言葉。
「無常を観ずる時、吾我の心生ぜず。名利の念起こらず。」
すべてのものは常に移ろいゆくもの。
それを感じた時、人は自分本位の欲や執着から離れ、
名誉や利益へのこだわりも薄れていく。
頭を垂れる稲の姿に、自然の摂理に従う謙虚さを重ね合わせると、
この言葉がいっそう心にしみてきます。
季節の移ろいと共に、自分自身の心もまた整えていきたいと感じた朝でした。
