GWに、「アルゼンチンタンゴと心ときめく歌」と題されたコンサートに行って来ました。
はじめて生で聴くアルゼンチンタンゴ。
そこには心の奥に火を灯すような熱く、
そしてどこか切ない時間が流れていきました。
とりわけ心を惹かれたのは、バンドネオンの響きです。
アコーディオンに似たその姿からは想像もつかない哀愁を帯びた深い音色。
懐かしく、情熱的でもあり、
胸の奥に沁み入るような旋律に聴き入ってしまいました。
バンドネオンは、ドイツ生まれの楽器で、
アルゼンチンに渡り、タンゴ音楽と出会ったことでその存在感を開花させたとのことでした。
タンゴにおいて、バンドネオンはまさに魂とも言える存在。
複雑な蛇腹の動きと繊細な指づかいが生み出す音はまるで語りかけているようでした。
この日の演奏は、バンドネオンに加え、
フルート、ピアノ、そしてソプラノの歌という編成。
どこか異国の風を感じる独特のリズムと旋律が織りなされ、
アルゼンチンの街にいるような感覚になりました。
音楽は言葉を超えて心を動かす力がある・・・
そんな思いに浸された、心豊かな時間となりました。

